今回は東京アメリカンクラブのレストラン「プライベートダイニグブリッジ」に設置したキューブペンダントについて取り上げます。
この照明は日本の手すき和紙「落水」を使用しています。「落水」は、和紙をすいた地板がまだ湿っている段階で水を噴霧上に落として細かな穴をあけ文様を付けたものです。
伝統的な技法により作られた手すき和紙は手作り独特のやさしい風合いがあり仄かなノスタルジーを感じさせます。落水の模様は、光を通すと手すき和紙の豊かな表情と濃淡のある文様が美しく、優雅で温かい光を生み出しています。
照明器具は30cm角のキューブを24個集めて大きな一つの器具としています。小さなキューブ同士わずかな隙間を介してつながっていて、隙間部分もキューブの紙を巻き込んで丁寧に手作りで製作されています。キューブには1個ずつ電球を入れてあり、ロの字型に構成された器具の中央にはダウンライトを入れて下のテーブル上を明るく照らしています。
器具はかなりボリュームがありますが、天井の格子デザインと器具の細いラインのデザインが統一感を出し、和紙の質感もあって浮遊感が生まれ、器具全体が軽く感じられます。
キューブペンダントが設置されたこの空間は、大きな行燈のような照明器具の温かい光に包まれて心地良いひとときが過ごせる空間となっています。又、調光機能がついているため、照度を絞るとさらに赤味を増した雰囲気のある光となり、省エネにも有効となっています。
EPKでは皆様のご要望に応じて、このような特注照明器具のご注文も承っておりますので、どうぞEPKまでお気軽にご相談下さい。最適な照明器具を検討し、ご提供させていただきます。
「素材と光 ― 和紙」