バイオフィリックデザインの中でも、「自然光」の要素は一番影響の大きい要素として認識されています。
自然光が入り、外の景色が眺められる環境は、そうではない環境に比べてストレス度が低く、ストレスからの回復速度も早くなります。また、集中力が持続し、生産性も高くなります。
特に近年、バイオフィリックデザインは多くの場面で取り入れられるようになりました。健康が重要視されるようになってきたことや、コロナ禍で自然との共生を求める人が増えたことなどが影響していると言われています。テレワークをする人が増えて、忙しい日々の生活中では意識していなかった窓から見える景色や、部屋に飾られた花やグリーンなどに目や意識が向けられるようになったことも要因に挙げられるでしょう。
バイオフィリックデザインを効果的に取り入れて、快適に過ごせる空間の実現につなげてみてはいかがでしょうか。
自然光を活用した照明の実例をご紹介します。
バイオフィリックデザインと「自然光の要素」
照明実例:スカイライトと照明 第一生命 新大井事業所
ロビー空間とラウンジに設けられたスカイライトにEPKは特注照明を設置しました。
あたかもそのスカイライトからのように照明から光が降り注ぐよう、また、スカイライトからの自然光を邪魔しないシンプルな照明そのもののデザインを活かした特注照明です。
自然光とその他の人工光の光のブレンドが空間を包み込みます。
照明実例:光のガレリア 新宿オークタワー
大きなガラスのガレリアのエントランスロビーを持つ新宿オークタワー。
たくさんの自然光が入り、高い天井高さの抜け感と壮大さを感じられます。
その高さとガレリアの空間広さを演出するためにアッパーライトを設置し、連続した柱にはEPK特注ブラケットを設置して、長く広く雄大なエントランスをより強調し、自然光が入るからこその明るさ感を確保しています。
照明実例:アートと自然光と照明 群馬県立近代美術館
群馬県立近代美術館の、この展示室は10mの壁面を持つ大きなスケールの展示空間です。
照明は天井中央にV型の光ダクトを設置し、自然光と人工光が調合された適切な光が壁面床面に照射されるように計画しています。
自然光を、太陽追跡型ルーバーにより太陽の位置に応じて調整して利用できるように考えています。
V型天井の下部には特注照明器具が組み込み、展示物を照らす場合に対応できるように設計しました。
この自然光と組み合わされた特注照明は、あらゆる展示物に対応でき、アートへ豊かな光の演出を可能としています。