EPK Lighting Blog

光と温度-色温度(2)

光の要素として「色温度」は重要な要素の一つです。 
事例と共に色温度とその演出効果についてご紹介します


[写真:ヒルトン東京]


色温度はK(ケルビン)の値が低いほど赤っぽくなります。
照明で「低い色温度」といわれるのは4000K以下、2700K~3500Kが一般的です。

それ以下の2400K,2000Kとなるとかなり赤い、ロウソクの炎のような光です。

日本人は目の色、虹彩部分の色が「黒眼」と呼ばれる範疇の濃い茶色で、メラニン色素が多く、明るさに対して強い性質を持っています。
海外、ヨーロッパなどの照明が日本に比べると暗く、日本人が明るい空間を好みがちなのはこの眼の特性があるからです。
海外でかなり低い色温度を好む地域もありますが、日本で一般的に使用されている低い色温度としての範疇は一般的に電球色2700K、3000Kから温白色3500Kとなっているのです。

実際に高い白っぽい色温度と比べて、低い色温度では、副交感神経が高まり、心拍数が穏やかになりリラックスする効果があります。
色温度は生体に影響を及ぼしているのです。

図「自律神経系活動度からみた評価」文部科学省”健康なくらしに寄与する光”より
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/attach/1333541.htm

このような心地よさ、リラックス効果をもたらす、温かみのある低い色温度は、ホテルやラウンジ、クリニック、パブリックエリアなどに、また住宅であればリビングダイニング、寝室などに、徐々に広く使用が浸透しています。
そういった従来からの考えうる空間での使用の拡大の一方、昨今の働き方改革の意識からのワークプレイス整備を目指して「働く場所」オフィス空間にも低い色温度の活用がなされてきています。リラックスした中での思考から、クリエイティビティの発揮、新しい創造が生まれる効果が期待できます。

またのこの「人が感じる心地よさ」から、新しい建築の基準として「WELL認証 WELL Building Standard®」が確立されてきました。
空間の心地よさへ照明、色温度が担う部分も大きく、「色温度」は空間の重要な要素としてまさに今、認識されてきています。


[写真:第一生命新大井事務所]

低い色温度 電球色~温白色


ヒルトン東京 4Fラウンジ 設計:橋本夕紀夫デザインスタジオ
ホテルの事例です。
ホテルではゲストにリラックスしてもらうよう、照度と色温度を低く抑えられています。
ペンダント、布シェードのシーリングからの優しい拡散光とダウンライトとの艶やかな光で落ち着いた空間となっています。
こういったホテルの空間では普段使用よりもさらに低い色温度2000-2400Kも使用され、調光システムを導入し光をコントロールします。



第一生命新大井事務所 設計:竹中工務店
オフィスの事例です。
緑に囲まれたサスティナブルオフィスのこのオフィスでは、ランドスケープ、エントランスロビーから内部へも色温度を低く設定しています。
3000Kのロビー空間、電球色の光源ランプを使った食堂・ラウンジエリアなど、ゆとりの感じられる自然と一体となったオフィスです。



STEP ADVANCE 麻布十番 設計:株式会社パイク
店舗の事例です。
不動産仲介店舗のブランド「STEP ADVANCE」では、お客様が気軽に立ち寄り、ゆったりとした時間を過ごせる店舗インテリアデザインに、色温度をぐっと低く抑えた間接照明とペンダントなど柔らかい光を合わせています




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