東大付属図書館本館の外観を残して全面改修する計画において、記念室に建設時に設置されていた器具を復刻製作することになり、EPKが器具製作を担当させて頂きました。
EPKでは、忠実にデザインを再現し、伝統を継承すると同時に、現在の技術によってより高い機能を持たせた復刻器具の実現を目指しました。
復刻器具を製作するにあたっては、当時設置されていたペンダント照明器具は、戦争中に国に没収されてしまい、残念ながら実物がなく、詳細な設計図もないため、写真を手掛かりにして作業を進めていくこととなりました。
写真の部屋は1928年建設当時、「記念室」と呼ばれており、後には「貴賓室」と呼ばれていたそうです。一般の人は入ることができず、皇族をはじめとする来客用の部屋とされていました。
1963年に図書館が改装されてからは「自由閲覧室」と名を変え、一般にも開放されました。その後さらに「洋雑誌閲覧室」と呼ばれるようになりました。(参考:東京大学総合図書館H.P.)
今回の改修計画にあたり、歴史ある当時の「記念室」を復刻することになり、写真にあるペンダントをEPKが復刻器具として製作しました。
次回に製作過程などについてご紹介致します。
# 東京大学総合図書館 復刻シャンデリア
東京大学総合図書館本館の復刻照明器具-3 NEXT