広間「日ノ出」は家具を移動できる可動スペースとなっています。照明は錫の天井に間接照明を設け、周囲にアジャスタブルダウンライトを設けて家具の位置に応じて焦点を合わせるようにしました。錫の持つ渋みのある中にも抑えた華やかさのある光が空間全体に広がります。
照度補足として中央位置にはダウンライトを製作し設置してあります。ダウンライト表面は表情を錫に合わせました。床の間形式の部分は屏風状の壁のため、その反射を抑えるためにダウンライトで上からの光で照らすようにしてあります。
錫天井の広間は、錫の質感と光沢が風格を感じさせる光空間となっています。
ご紹介致しました吉兆の照明は、創業者の湯木氏の「もてなす心あってこそ料理が引き立つ」という信念にそって光によるおもてなしをコンセプトにEPKが製作しました特注照明の器具たちです。これらの照明の光は、吉兆を訪れる方々がお料理と共に心地良さを味わうことができ、心豊かなひとときを過ごして頂ける光となることでしょう。