「としまエコミューゼタウン」は豊島区役所と超高層マンションが同居する日本初のマンション一体型本庁舎です。東京都豊島区南池袋に2015年3月に完成しました。
EPKは主な公共部分の外部エリア照明器具をご提供させていただきましたのでご紹介致します。
建物は49階建てで1階から9階までを豊島区役所が占め、1階の一部と2階が商業エリア、11階から49階までが住宅です。
設計は隈研吾建築都市設計事務所と日本設計、施工は大成建設株式会社。
建築のコンセプトは「樹木のような建築」で、外装は「エコヴェール」という環境を調整する複数のパネルにより構成されています。このパネルには緑化パネル、太陽光発電パネル、リサイクル木材を用いたルーバーがあり、それぞれ壁面緑化や太陽光発電、日よけの機能を持っています。
一般的なコンクリート建物は無味乾燥になりがちな外観ですが、この建物の外観は、エコヴェールの緑の葉が建物を部分的に覆っていることで自然と共生しているように見え、建物が周辺地域と自然に繋がっているように見えるのではないでしょうか。
建物中心には「エコヴォイド」と名づけられた吹き抜けがあり、上部に開閉窓が設置されてアトリウム内の気流を調整し、建物全体が呼吸できるようになっています。
また、9階には「豊島の森」という庭園があり、かって周辺にあった里山の自然が再生されています。小川が流れて、荒川水系の生き物を観察できる水槽やビオトープが設置されてあり、子供達が自然と親しめる場所となっています。
環境にやさしく、自然を取り入れたとしまエコミューゼタウンは、都市の中で生命の循環を再生させる樹木のような建築として、新しい形で自然との関わりを提案、実現した貴重な建物になっていると言えるでしょう。
次回よりEPKがご提供させて頂きました照明器具についてご紹介致します。