屋外デッキは新5号館2階にある大きな覆いに包まれた屋外空間です。単なる通路の一部ではなく、交流広場や1階バス停、新4号館への歩道橋への重要なアクセスポイントとなっています。
この空間は学校構内や周辺環境を広く見渡すことができ、人の流れが交錯して活動域が広がっていく建物計画上重要なエリアのひとつです。
EPKではこの覆いに包まれた屋外デッキをライトアップすることによってさらに印象的な空間とし、建物全体の美しいライトアップへと繋がるような照明計画を行い、照明器具を設置しました。
「覆い」の外側、カーブを描いた印象的な壁面部分に、対面の壁面よりアッパースポットライトで照らし上げてライトアップの光を与えました。2階のエントランス空間である交流広場側のルーバー状壁面へは床埋め込みアッパーライトで照らすことによって覆いによってできた空間の認識を明確にしています。
使用床埋込器具:WIBRE ワイブル社 屋外照明
高品質で高い防水性がある床埋め込みアッパーライト照明器具。水中照明のメーカーであるWIBRE ワイブル社は屋外照明においても高い耐水性を誇ります。コンパクトで床納まりが100mm以下でありながら、高効率ハイパワーなLEDの光を実現しています。
さらに詳しくは ブログ内WIBRE ワイブル または EPK WEBサイトのページ WIBRE ワイブルをご参照下さい。
中央の大きな階段部の円形吹き抜けにもアッパーの光を配し、ルーバー状の天井を光らせて空間の広がりを感じさせています。
エレベーター前は必要な照度を最小限の開口で取れるようにしたダウンライトを製作し、設置しました。小さい照射開口ながら入り口足元を照らす光はとても明るく見やすく感じます。
交流広場への入り口に設置したダウンライトは枠に仕上げを合わせて製作設置したものです。建物内広場の行灯のような光に対して、この器具はウェルカムマットとなる入り口床面を強めの光で照らしてその視認性を高めています。
屋外デッキの照明は床埋め込みアッパーライトによる全体を包み込む光と入り口やエレベーター前などにあるポイントをはっきりと照らす光とのコンビネーションが光のコントラストを生み、空間に豊かな表情を与えています。
光により建築デザインが美しく際立ち、人々の動きを包括する空間としての屋外デッキの存在を強く印象づけています。