多目的交流棟の2階にあるコミュニティギャラリーは大学の所有物である「ガムラン」で使われる楽器を展示するギャラリーとなっています。
(「ガムラン」とはインドネシア各地の打楽器合奏の総称で青銅製や竹製の楽器を使って演奏する音楽です。)
ギャラリーは壁面3面がガラスで構成され、外部から空間内を見通せるようになっています。エントランスからバス停に降りる階段側には壁一面のオープン棚があり、展示物が学生さん達の日常の動線上に風景として映るようになっています。
屋外エントランスゾーンからルーバー天井が連続しており、照明も統一感を持たせてエントランス部と同じくベース照明としてアジャスタブルLED2灯型の器具を設置しました。この器具はルーバー天井から展示物を有効に照射するために位置や角度を容易に変更することができます。
展示物をさらに効果的に光らせることができるように、アジャスタブルのダウンライトも設置し、ギャラリーに対応した光の当て方ができるように計画しました。
棚にはLEDライン照明を格棚ごとに設置し、間接照明のやわらかい光が展示物と棚に注ぎます。この棚は壁一面が光る建築照明を備えた光のギャラリー棚として展示物に豊かな表情を与えることができます。
日常、学生さん達の目に入るようになっているこのコミュニティギャラリーは、展示物から世界の文化的な刺激を日々感じることにより、世界との文化交流へと意識が広がっていく源ともなる空間と言えるのではないでしょうか。