引き続き多目的ホールの照明についてご紹介致します。
このホールは使用目的に合わせてフレキシブルに設定を変えることができるようになっている多目的ホールです。
設備は基本照明、舞台照明、舞台機構において高い機能を備えており、固定の舞台を置かず、客席も可動椅子により設定します。舞台は前面に設置するパターンと右側横に設置する2パターンがあります。
対して、調光システムは8シーンを設定し、ホール照明のシーン毎のセッティングは建築設計、照明設計、舞台設計を含めて詳細に検討しました。
演劇や講演会などに使用する時には縦、横それぞれの舞台設置に応じて舞台に集中的にライトを当てて明るくし、客席は落ち着いた明るさや暗さにする演出を行うことができます。バトントワリングなどのクラブ活動で日常的に使用する時はホール全体を明るくし、メンテナンスを行う時や特別な利用で全体な暗さを必要とする時にはホール全体を暗くし、わずかな光のみのシーンとすることができます。
シーン毎の照明の様子を動画でご覧ください。
照明の取り扱いに関しては、8シーンをボタンで呼び出す簡単なインターフェイスにし、学生さん達にも幅広く利用しやすいようにユーザーフレンドリーにしました。
舞台照明側の照明卓の上にも8ボタンシーンスイッチを組み込み、舞台の演出の切り替えにも手元で簡単にシーン設定できるようにしてあります。
左右のステップフロア(通称棚田エリア)にはダウンライトを設置し、天井高に応じて照度を確保できるように光源の強さを変えてあります。
また、ステップフロアの足元灯としてPRISMAのLED製品を使用しています。明るくいアクセント照明です。
多様な使用目的に的確に応えられる機能と照明を備えたこのホールは、様々な催し毎にその機能を充分に発揮することで学生さん達の学園生活を豊かに彩り、より活動の広がりを育んでいくことでしょう。