EPKでは、理想の光環境を実現するために、計画段階から常にきめ細やかな対応をさせていただいております。
ヒューリック浅草橋ビルに於いても、ウエルカムマットの光、社名を照らす光、エントランスを照らす光などそれぞれに関して、器具の角度や位置について詳細に検討を重ねました。また、照度計算資料(下写真)の作成をして、光の照度分布についても詳しく検証し、器具の機能とそのデザインを決定。製作致しました。
エントランスは、建物の外から内に続いて両サイドに間接照明の光が流れ、内と外の空間をつなぐようにしています。そしてさらに壁の縦型ルーバーには間接照明の光を上から当てて入口から奥の光壁へと導くような光を生み出しています。
足元を照らすダウンライトの光は画一的にならないようにランダムな配置としてアクセントをつけ、リズム感のある光の道を作り出しています。
当初、ダウンライトは大手照明メーカーのLED製品を同じ色温度の指定で設置しましたが、色温度にばらつきがあり、統一感のない光の照射となってしまいました。
これは、LED電球の品質が悪く、同じ色温度指定でも、個体ごとに微妙な色の違いがあったために起きた現象です。その様子を撮影した写真で床上の光の色に個体差があることをご確認いただけるでしょうか?
当然、これでは目標とする光環境は実現できないので、照明メーカーに再依頼し、ロットの管理を徹底した個体差のないLED電球を設置し直しました。
LED電球は品質改良されてきたとはいえ、品質に個体差が出る場合があります。EPKでは、品質管理に関して徹底していますので、このような事例にもしっかりとした対応をし、妥協のない光環境づくりを致します。
ヒューリックビルの白い色と光に囲まれたこのエントランスは、新しい空気感と雰囲気に包まれ、日常の外の世界から一歩足を踏み入れた人々の目に、新鮮な光の空間として映り、このビルの存在と共に印象的なものとして心に残ることでしょう。