今回は信濃町にある明治記念館にご提供させていただいたEPK社製の特注照明器具の中から、由緒ある二つの広間に設置されてご好評をいただいている器具についてご紹介致します。
明治記念館は明治14年に赤坂御所が仮御所の時代に「御会食所」として建てられた宮殿建築で木造2階建です。戦後の昭和22年に和風の建物と日本庭園を生かした結婚式場となり現在に至っています。1995年に改築された際に建物全体にEPK社製の特注照明器具を導入していただきました。
記念館の広間の中でも特に「金鶏の間」は明治憲法の草案審議の会議所となったこともある由緒ある広間です。また、後に改装した隣室の「サロン・ド・エミール」も金鶏の間と同じ室内装飾となっていて、どちらにもEPK社製の特注照明器具をご提供させていただきました。
「金鶏の間」
二つの広間は、壁に縁起が良いとされる金鶏が舞う模様が描かれ、木の格子天井には建設当時から設置されているシャンデリアがつけられていて明治時代の日本建築の様式美が見られる空間となっています。
EPKではこの広間の照明として、既存のシャンデリアを生かしながら、広間をより明るくし、壁の模様が美しく見えるようにすることができる吊り下げ照明器具をデザインし製作しました。
「金鶏の間」
この器具は天井の格子に合わせた木製の枠の器具で、ルーバーになった部分に蛍光灯を入れて全体を明るく見せています。また、ダウンライトもつけて会場の料理などが鮮やかに見えるようにシャープな印象の光を当てています。さらに枠の外周に設けたウォールウォッシャーが金鶏の舞う壁の模様を明るく照らして壁面をより鮮やかに演出し、華麗で豪華な雰囲気を生み出しています。
3種類の光の機能を持ったシンプルな器具ですが、その形状が部屋の装飾の一部であるかのように馴染んで見え、全体の雰囲気をこわすことなくその効果を最大限に生かせる照明となっています。
「サロン・ド・エミール」
EPK社製のこの特注照明器具は、明治時代の日本建築の味わいある華麗な広間の雰囲気をより豊かに演出しており、様々な祝宴や式典を光で彩ります。そしてこれからも建物と共にその歴史を紡いでいくことでしょう。
*明治記念館H.P.より
【納入物件先】 明治記念館 http://www.meijikinenkan.gr.jp/