東京六本木に2007年3月に開業したオフィスビル、ホテル、美術館、ホール、ショッピングセンター、公園などで構成された複合都市――それが東京ミッドタウンです。
そのコンセプトは―都市機能のコラボレーション。そして大人向けのみならず、子供や家族向けに数々のイベントが開催され、多様な人々が楽しく、創造的なひとときを過ごすことができる躍動感溢れる施設です。
設計はSOM、日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、他。
施工は竹中工務店、大成建設、他共同企業体。運営は三井不動産。
照明はFMS（フィッシャーマランツストーン）とALG（建築照明計画株式会社）の共同設計です。
そのミッドタウンの入り口の遊歩道にEPK社製の特注照明があります。和のデザインを基調としたミッドタウンにふさわしい、行燈のような温かく、やさしい光の照明となっています。
それは、シンプルなキューブを微妙に角度をずらして重ねたデザインで、下からLEDのアッパーライトのみで器具全体が光るように製作しています。その光は一様に光るのではなく、微かなグラデーションを生み、なんとも言えない奥行きのある、まろやかな光となっています。
また、この照明は光の色を変化させることもでき、季節ごと、イベントごとに、変化をつけた演出を楽しんでいただけます。
照明下には、ベンチが設置されていて、通りがかりの人や待ち合わせの人達が気軽にベンチで憩う光景が見られます。やさしい光に照らされて、すわっているとゆったりと安心できるひとときを感じられるのではないでしょうか。
静止しているのにまるで自由にキューブが動いているようにも見えるデザインからは、ミッドタウンで味わうことのできる 「躍動的で新鮮な楽しさや、新しい価値を発見し創造する面白さ」 を感じることができます。
このキューブ型特注照明は訪れる人をやさしく迎えながら、わくわくするような期待感も感じさせてミッドタウンのゲート前をこれからも温かい光で明るく照らしていくことでしょう。
