この度の東日本大震災により被害を受けられました皆様に心よりお見舞い申し上げます。
一日でも早く皆様の状況がより良くなることを心よりお祈り申し上げます。
地震後に今までに導入させていただいたプロジェクトの照明器具の点検を行いました。
そのうちのいくつかをご紹介致します。
今回は西新宿にある新宿オークタワーの照明器具の点検について取り上げます。
このビルは設計日本設計、2003年に建築された地下2階地上38階建ての複合ビルです。基本的には全ての部分で検査が実施されましたが、特に地震の影響を大きく受けたと考えられるELVロビーの天井にあるEPK製作特注シャンデリア照明について重点的に点検しました。
このシャンデリアは、この大きな建築をまとめる求心力のあるオブジェとしてデザインされています。日中は上部のスカイライトから入射する日の光を透してシャンデリアが建築空間になじむように考えられています。夜になるとステンレスリングの内外に取り付けられた分厚い曲面状のガラスが淡く光り、この空間に安らぎとエレガンスをもたらしています。
器具はワイヤーで吊り下げてあり、高級感を醸し出すようにリング部分にはガラスを巻き、キセノン球が約200個ついています。ガラスの重量で地震時には多少負荷がかかるため、揺れることにより振動を吸収するように設計されています。
点検は、器具を支持している部分、ワイヤーの根元部分、ブラケットを止めている個所、ブラケットカバーや落下防止の個所など、照明器具の各部分やビスなどの細かい部品まで点検しました。その結果、特に地震の影響を受けた部分はなく、安全であることが確認できました。
・点検風景
EPKでは建築空間を演出する照明器具をより安心して使用していただけるように、照明器具の計画時には十分な安全率をみて計画をし、地震時に破損などが起きないように配慮して、製品開発及び施工指導までしております。