Corte Bertesina(コルテ・ベルテジーナ) ~歴史建築の再生に、環境と居心地を両立する光~
Corte Bertesina(コルテ・ベルテジーナ) は、ヴィチェンツァ郊外にある有機農園で、19世紀のヴェネト地方らしい農家の中庭建築を再生したプロジェクトです。設計と照明計画を手がけた traverso-vighy architetti(トラヴェルソ・ヴィギー・アルキテッティ) は、既存建築の骨格を生かしながら、生産、販売、教育、宿泊、私的居住が共存する場へと更新しました。計画の核にあるのは、建築再生だけではなく、省エネルギー、光害の抑制、利用者の快適性まで含めた「全体としての持続性」です。
照明もその考え方に忠実です。屋根まわりには Neva Mini 2(ネヴァ ミニ 2) を構造梁にブラケットで設置し、屋根材をやわらかくなでるように照射。細い器具で建築の輪郭と素材感だけを静かに浮かび上がらせ、夜の表情に深みを与えています。


室内の私的空間では Neva 1.1(ネヴァ 1.1) を用い、壁面の構成や書斎のニッチの奥行きを強調。光そのものを主張するのではなく、建築の質を引き上げる使い方が徹底されています。

外部では、農園ならではの暗さを壊さないことが重視されました。進入路の入口には Beam 2.0(ビーム 2.0) を配し、最小限の光で動線を示しています。

中庭の水盤には Trevi 1.2(トレヴィ 1.2) を組み込み、地元石材の長い壁を水越しに照らすことで、素材の表情と空間の静けさを美しく引き出しています。

過剰に照らさず、必要な場所だけを丁寧に見せる。この抑制の効いた手法は、宿泊施設、レストラン、庭園、歴史建築再生、上質な住宅外構など、日本でも「照らしすぎずに魅力を高めたい」案件に強く響く事例です。受賞歴があるのも納得です。派手に見せないのに、空間の格はきっちり上がっています。そこがこの計画のいちばん賢いところです。
所在地:ヴィチェンツァ(イタリア)
用途:通路・ステップ、噴水・プール
建築設計:traverso-vighy architetti
照明計画:traverso-vighy architetti
写真:Alessandra Chemollo
■受賞歴
Big Architecture Awards 2018(Zavod Big) 受賞
Premio Smart Building 2018 受賞
Trevi 1.2(トレヴィ 1.2)
32W / 3000K / 拡散配光 / 1512 lm (3000K, 40°) / Φ25mm, L=1803mm / IP68 / AISI 316Lステンレス製エンドキャップ
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水盤や噴水に対応するリニア水中器具で、拡散配光、IP68、IK10、水深10m対応を備えています。水越しに壁や素材をやわらかく見せたい案件で、建築とランドスケープを一体で演出しやすい器具です。
Beam 2.0(ビーム 2.0)
2W / 3000K / 単方向配光 / 102 lm (3000K, 350mA) / Φ65mm, D=59mm / IP67 / AISI 316Lステンレス製本体・トリム

通路やアプローチ向けの埋込型ステップライトで、単方向/双方向配光を選べます。IP67、IK09、歩行荷重対応のため、最小限の光で入口や導線だけを示したい外構計画に向いています。
NEVA 1.1(ネヴァ 1.1)
ライン照明 / 27W / 3000K / 11° / 1715 lm (3000K, 30°)/ W=37mm, D=58mm, L=916mm / IP65, IP67 / ブラケット取付 / 白色遮光シールド付

NEVA 1.2(ネヴァ 1.2)
ライン照明 / 45W / 3000K / 11° / W=37mm, D=58mm, L=1517mm/ ➄寸法 / IP65, IP67 / ブラケット取付

長尺の外装・内装に使いやすいリニア器具で、11°や10°×40°の配光により、壁面やニッチの奥行きを丁寧に見せることができます。等間隔に並ぶ光源構成のため、長く使っても光のリズムが乱れにくい点も強みです。
NEVA MINI 2(ネヴァ ミニ 2)
ライン照明 / 5.5W / 3000K / 11° / / W=37mm, D=58mm, L=316mm / IP65, IP67 / ブラケット取付

屋外用の小型リニア器具で、**11°・30°・45°・10°×40°**の配光を選択可能です。深くセットされたTIRレンズにより、屋根や梁まわりでもグレアを抑えながら質の高い光をつくりやすく、ブラケット取付と埋込の両方に対応します。
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