保存されたヴォールトの幾何学を、間接光で読み解く。文化財(教会地下聖堂)の屋内照明の採用事例
クリプト(地下聖堂)の修復は、アブルッツォの教会・農家建築の修復を専門とする建築家Lorenzo Foscoが監修。リブ・ヴォールト(肋骨状の交差ヴォールト)の繰形を保存し、その幾何学の線を観る者の解釈に委ねる設計です。
ヴォールトの基部にはElla IN 1.0(エラ)(7W・230Vac・白)を据えて間接照明で立体感を与え、遺構やオリジナルの階段が見えるアルコーブには、AISI 316Lステンレス製の Spot 1.0(スポット)(2W・500mA・40°)を配しています。
このクリプト(地下聖堂)の修復は、リブ・ヴォールトの幾何学という建築遺産を保存し、その線を観る者の解釈に委ねることを意図したものでした。閉ざされた地下空間で過度な演出を避けつつ立体感を与えるため、照明には「光源を見せずに建築の線だけを際立たせる」という抑制された役割が課されています。基部からの間接光と要所のスポットが、宗教空間の静謐さを保ったまま、ヴォールトの幾何学を陰影として読み解かせています。
基部に据えた Ella IN の間接光がリブ・ヴォールトの曲面を立体的に浮かび上がらせ、AISI 316L ステンレスの Spot 1.0(40°)が遺構やアルコーブを精密に拾うことで、地下聖堂の幾何学が陰影として読み解けるようになります。光源を直接見せない納まりが、宗教空間の静謐さを保ったまま建築の線を際立たせています。
■ プロジェクト情報
所在地:イタリア・サンマルティーノ・スッラ・マルッチーナ(キエーティ)
用途:教会・文化財(屋内・展示)
照明設計:建築:Lorenzo Fosco
使用器具:Ella IN 1.0/Spot 1.0/Lyss 1.0/Geko 5.0
■ 事例写真
サン・クリストフォロ教会 クリプトの実プロジェクト写真(Luce&Light 公式)。
■ 導入器具と製品特徴
Ella IN/Spot 1.0 ── 屋内壁付け&スポット
製品単体(左:Ella IN 1.0/右:Spot 1.0)。
【主な仕様】Ella IN 1.0:7W・230Vac・白(壁付け・間接)|Spot 1.0:2W・500mA・40°・AISI 316L|用途:ヴォールトの間接照明/遺構の演出
製品特長:ステンレス製の小型スポット。要所のアクセント照明に適し、水回り・屋外でも耐食性を発揮します。
導入メリット:目立たず対象を強調でき、過酷環境でも長期に性能を維持します。
■ 間接光でヴォールトを立体的に見せる
基部からの間接照明で交差ヴォールトの稜線を浮かび上がらせ、幾何学美を強調。文化財の繊細な見せ方に適します。
■ 遺構を傷めない狙い撃ちの演出
小型スポットで遺構やオリジナルの階段だけを照らし、空間の歴史的価値を引き立てます。
■ 日本国内での活用シーン(建築・土木・開発)
本事例の考え方は、社寺・教会・文化財建造物の屋内照明、博物館・遺構の展示・間接照明など、日本国内の建築・土木・開発プロジェクトにも応用できます。立場ごとの導入メリットを整理します。
■ 建築家・照明デザイナー:意匠を妨げない「見せない光」
器具を見せない埋込・低位置の納まりで、昼は存在を感じさせず、夜は対象だけを引き立てます。歴史的建造物や緑地・水辺の景観を、空間の質を損なわずに高められます。
■ 土木・公共インフラ:過酷環境の常時運用に応える堅牢性
IP67/IP68・AISI 316Lステンレス・ドライブオーバー対応の製品群により、歩行者・車両動線、水際、屋外緑地など、人や水・荷重に晒される環境でも長期運用。沿岸部の塩害にも配慮できます。
■ ディベロッパー・発注者:夜間の魅力と資産価値を高める
ランドマーク照明・親水演出・緑地のライトアップは、施設の夜間の魅力と回遊性を高め、賑わいに貢献。長寿命・低メンテナンス設計でライフサイクルコストの最適化にもつながります。
■ 光害・環境配慮:近隣と景観条例に配慮した配光
精密な配光とこぼれ光(光害)の抑制で、対象だけを照らし、近隣・生態系・夜空への影響を抑制。各自治体の景観・光害ガイドラインへの適合検討をサポートします。
TEL:03-3266-0006 / FAX:03-3266-0123 / E-mail:epk@epk.co.jp
Web:www.epk.co.jp / EPK Focus:epk.co.jp/focus





























